オーストラリアの次期潜水艦の受注が決まった仏DCNSには贈賄疑惑があります+日本の受注失敗の原因

先日、オーストラリアの次期潜水艦の受注が、日本やドイツではなく、仏DCNSに決まりました(過去投稿1)。


(単なるイメージ動画なのですが、売りの「ポンプジェット推進」のアピールには有効だったようです)

ここのブログで「無理して受注する必要はない」と書いていた私ですが、このフランスの放送に出てくるフランス万歳的な女性の解説者にはちょっとムカツキました。

この動画に出てくるフランスにいる男性解説者は、「日本人には日本が選ばれなかったことを明快に説明できる。日本の潜水艦はぜんぜんうるさいからだ。」と言っています。 どうやら「ポンプジェット推進」のことを言いたいようです。


(なんか、むかついているので(笑))この件に関連して、オーストラリアにて、贈賄疑惑があることをご紹介します。

まず、マレーシアのScorpion級潜水艦の受注に関連して、DCNSが贈賄したという疑惑があります。

http://www.asiasentinel.com/politics/deep-and-dirty-malaysias-submarine-scandal/

2012/6/25のAsia Sentinelの記事

A two-decade campaign by the French state-owned defense giant DCN and its subsidiaries to sell submarines to the Malaysian ministry of defense has resulted in a long tangle of blackmail, bribery, influence peddling, misuse of corporate assets and concealment, among other allegations, according to documents made available to Asia Sentinel.

(フランス国家が所有する大規模な軍需企業DCNと関連会社によるマレーシアに潜水艦を売るマレーシアに潜水艦を売る40年間のキャンペーンによって…脅迫、贈賄、利益誘導、企業資産の乱用・隠匿などの様々なことが交錯した。)

次は今年の記事。

http://www.freemalaysiatoday.com/category/highlight/2016/01/29/scorpene-scandal-resurfaces-suaram-vindicated/

2016/1/29のFree Malaysia Todayの記事

After six long years of investigations, this first indictment of the arms maker shows that Suaram’s suspicion of commissions paid to Malaysian officials in the Scorpene deal is well founded.

(6年間の捜査の結果、(DCNSがマレーシア関係者に金を払ったということは)根拠があるということを示している。)

このマレーシアでの贈賄疑惑を問題としているオーストラリアのサイトKangaroo Court of Australiaがあります。

国防省次官(政治家)からDCNSオーストラリア法人のトップに引き抜かれて受注活動をしていたSean Costelloについても問題としています。

https://kangaroocourtofaustralia.com/2016/04/30/bribery-allegations-against-australias-50-billion-submarine-contract-winner/

DCNS is alleged to have bribed officials linked to Malaysian Prime Minister Najib Razak and the corruption also involves allegations of murder. This is on top of other previous allegations of bribery against DCNS.

(DCNSは、マレーシアのNajib Razak首相に贈賄したという嫌疑をかけられていて、この汚職には、殺人事件も関係している。この事件は、DCNSの他の贈賄疑惑の中でも最も重大なものだ。)

えっ!殺人事件も!!

上のページのコメント欄を見ると、この贈賄疑惑について、オーストラリアのメディアは、ぜんぜん報道していないそうです。

防衛装備品にからんだ贈賄事件は日本でもありますね。


ところで、原子力潜水艦であるBaracuda潜水艦の動力をディーゼルにして、スクリューなしの「ウォータージェット推進(ポンプジェット推進)」というステルス技術を供与するよというのが、オージーの心をつかんだようです。

(ロシア海軍のポンプジェット推進実験艦)

しかし、電力を惜しみなく使える原子力潜水艦ならまだしも、作れるのかわからないディーゼルエンジンにした上で、こんなエネルギー効率が悪い推進機構を使って、まともなスピードや燃費が出るのでしょうか?完成できたとしても近海専用の大型潜水艦になるのではないでしょうか?

オーストラリアのためだけに、フランスががんばってあきらめずに開発をするのでしょうか?

就航開始は、14年後の2030年からの予定だそうですが、果たして、どのくらい遅れるのでしょうか?

実際の就航開始時期まで、現行のコリンズ級潜水艦は持ちこたえられるのでしょうか?

日本の受注失敗の原因

私が思う原因を書きます。まぁ、無理して受注する必要はなかったのですが。

●説得しにくい「性能」についてアピールして日本製と同じものを作ることにこだわらず、(性能を落として)現地製造率を上げる提案をした方が良かった

(オーストラリアの鉄鋼を使うという約束をすればよかった)

●2015/12の南氷洋での調査捕鯨は避けるべきだった

(南氷洋での捕鯨は、オーストラリアにとっては領土問題でもあるのです!!)

●上記Sean Costelloのような現地の営業員を雇うべきだった。日本は三菱重工が最近になって現地法人を作ったり新聞に広告を出したりしていましたが、行動が遅すぎますね。

(ドイツも雇っていました)

●PR動画を作るべきだった。外国にはお金さえ出せば、裁判などのために動画やプレゼン資料を作ってくれる業者はたくさんあります。

(上や下のようなあやしい動画があります)

先進技術実証機ATD X-2の初飛行が成功したようです


(Youtubeの動画より)

本日、先進技術実証機ATD X-2の初飛行が成功したようです。

動画を見ると、安定して飛行しているようで、成功して良かったですね。

これは、戦闘機の要素技術の育成を目的とするもので、まだ単なるデモ機のようなものです。

アメリカに対して、「もしアメリカ製の戦闘機を売ってくれなければ、自分のところで開発するよ」と言えるようにするためのものと考えていいでしょう。

そして、実際に必要があれば作るようになるでしょう。

作るようになれば、輸出もすることになって、日本の航空機産業にとって大きなビジネスになるかもしれません。

なぜ最初から作ることを決めず単なる実証機なのかというと、実際に作り込んでいって運用するとなると、この後の段階で、ものすごく労力(したがって、お金)がかかるそうです。アメリカでさえも、自前で戦闘機を開発することは難しくなって、F-35は国際共同開発になりました。(最強のF-22は議会の決議で輸出禁止となっています)

ともあれ、無事に初飛行が成功して良かったですね。


豪の次期潜水艦、日本脱落か=地元メディア「独仏が先行」

オーストラリアの時期潜水艦受注競争については、オーストラリアの次期潜水艦受注競争で、日本が受注する見込み?アメリカの希望通り!?という2016/3/8の投稿で、アメリカの思惑を考えて日本が優位になっているとの見方を紹介しました。

(Japan Timesの記事より)

時事通信の記事

しかし、下の時事通信の記事によると、「ターンブル首相は、選定結果を「近く発表する」と指摘。来週にも発表されるとの観測が強まっている。」とのことです。

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016042000308&g=eco

豪の次期潜水艦、日本脱落か=地元メディア「独仏が先行」

【シドニー時事】オーストラリア政府の次期潜水艦調達計画で、ABC放送は20日、最終局面にある建造受注競争で「ドイツ、フランスのいずれかが先行している」と報じた。官民を挙げて受注を目指してきた日本は脱落したもようだ。
豪国防省は既に3カ国からの提案の検討作業を終えた。主要閣僚らで構成する国家安全保障会議(NSC)が19日夜開催され、発注先を協議したという。ターンブル首相はラジオ番組で、選定結果を「近く発表する」と指摘。来週にも発表されるとの観測が強まっている。(2016/04/20-11:30)

 

地元メディアの元記事

「地元メディア」とあるので、検索してみました。

http://www.abc.net.au/news/2016-04-20/submarines-announcement-expected-next-week/7340996

Submarine deal: Successful bid for new Royal Australian Navy boats to be announced next week
Exclusive by political editor Chris Uhlmann

The Federal Government is preparing to announce the successful bidder for Australia's new fleet of submarines next week.

(略)

The ABC understands Cabinet's National Security Committee discussed the three international bids for the $50 billion contract last night.

While it is not clear if the committee has made a final decision, it has all but eliminated the Japanese bid to build a fleet of 12 submarines to replace the Royal Australian Navy's ageing Collins Class subs.

That leaves France and Germany still in the race.

(略)

Officials feared there was less enthusiasm in the Japanese bureaucracy for the deal and that would undo it in the long run.

The Japanese bid has been pushed by some US officials who raised the prospect that America might not allow its most advanced combat systems to be installed in the European subs.

(略)

 

これが元記事ですね。

(Financial Timesの記事より)

どうやら本当に日本は脱落したようです

it has all but eliminated the Japanese bid …(日本の入札を落とした)

That leaves France and Germany still in the race.(これによって、フランスとドイツが残る)

Officials feared there was less enthusiasm in the Japanese bureaucracy for the deal and that would undo it in the long run.(日本の官僚の熱意が感じられず、長い目で見るとやめるかもしれないというおそれを関係者は心配した。)

The Japanese bid has been pushed by some US officials who raised the prospect that America might not allow its most advanced combat systems to be installed in the European subs.(アメリカ政府の高官が、ヨーロッパの潜水艦にはアメリカの先端戦略システムの搭載を許さないと予測して、日本を押していた。)

地元紙ですので、どうやらオーストラリア政府関係者からの情報に基づいて信憑性の高い記事を書いているものと思います。

(Financial Timesの記事より)

考えてみれば…

「日本の官僚の熱意か感じられず」というのは、ドイツとフランスはいろいろな手で攻勢を強めていたのかと思います。

日本の官僚が「めちゃめちゃ熱意を出しているぞ~!!」と自分たちで思っていたとしても、世界基準からすると、「あまり熱意が感じられない」ということになるのでしょう。

また、ドイツとフランスは「現地生産」以外のいろいろな話をしているそうです。ドイツによると、「環太平洋地域での他国向けの潜水艦製造工場となる」そうですが、これは実は韓国にもそのように約束していたそうです。フランスは、潜水艦に限らず、駆逐艦などもオーストラリアで製造するようにするとのことです。そうなると、アメリカの会社としては面白くない話になるのですが…

「長い目で見るとやめるかもしれないというおそれを心配した」は、確かに、日本は政権が変わると武器輸出をやめるというおそれもありますので、オーストラリア政府の人の気持ちもわかるような気がします。

逆にいうと、数多くのアメリカ兵器のライセンス生産をさせてもらっている日本としては、最低限の誠意を見せて現地製造案まで出したわけですので、これからもライセンス生産をさせてもらう上で問題はないわけです。

(Financial Timesの記事より 33人というのは2000t級の214級の人数?)

これからが楽しみ

ドイツ案は、元の潜水艦を2倍にするという新しい設計です。韓国やギリシャでの現地生産ではどちらもほとんど稼働していない状況です。

これもあって、最終的には、フランスが落札する可能性が高いと思います。

フランス案は、原子力潜水艦の動力だけをディーゼルにするものです。

原子力潜水艦と通常型潜水艦では、静音性などの要求がまったく異なります。

これからフランスやドイツの設計で、どんな潜水艦ができるか楽しみですね!!

日本は脱落してドイツが有望との他の記事もありました

https://www.thesaturdaypaper.com.au/world/south-and-central-asia/2016/04/16/japanese-unlikely-supply-our-submarines/14607288003128

Japanese unlikely to supply our submarines

Australia’s new submarine looks like it will be das boot.

(オーストラリアの次期潜水艦は、das boot(ドイツ設計)になりそうだ)

(略)

“In terms of demonology in the Pentagon, the ranking is France, Germany and Japan,” says …

(アメリカの国防総省は、フランス、ドイツ、日本の順で、情報漏洩の懸念をしている:だからフランスよりドイツ)

(略)

the Defence Department also worries about the work-culture mix if Mitsubishi partners ASC in building the new submarines.

(国防省は、日本企業がパートナーとなると仕事文化ミックスの問題が発生することを懸念している。)

Increasingly, defence circles think the bid by Germany’s ThyssenKrupp Marine Systems looks the safer bet.

(国防関係者は、ドイツ案が安全な選択であると日増しに考えるようになっている)

2000t級の潜水艦の韓国やギリシャでの海外製造で失敗しているドイツに、オーストラリア専用の4000t級の潜水艦を専用設計させてオーストラリア国内で作って、うまくいくと思っているのか?!


後日談1:「日本脱落」報道で捜査=潜水艦選定情報漏えい容疑-豪警察

「日本脱落」が本当だからこそ、情報漏えい容疑の捜査を依頼したんでしょうね。

おそらくオーストラリア政府の関係者が「善意」でマスコミに漏らしたのではないかと思いますが、ここで捜査しておいた方が対外関係的にいいということなのかもしれませんね。

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016042300100&g=soc
【シドニー時事】日独仏が建造受注を競うオーストラリア政府の次期潜水艦調達計画をめぐり、「日本は候補から脱落した」と報じられたのを受け、連邦警察は機密情報漏えいの疑いで捜査に乗り出した。公共放送ABCが23日報じた。ABCによると、連邦警察は「国防省から非承認情報の流出について(捜査)依頼を受けた」と確認した。

複数の現地メディアは先に、主要閣僚らで構成する国家安全保障会議(NSC)が開かれ、潜水艦12隻の発注先を協議したと報道。武器の輸出や海外現地生産の経験に欠ける日本は「重大なリスクがある」と除外され、候補は独仏に絞り込まれたと伝えた。豪政府は月内にも最終候補を決め、公表する見通し。(2016/04/23-08:48)

フランスに決定しました

http://www.sankei.com/world/news/160426/wor1604260024-n1.html

共同開発相手はフランスに決定 日本の「そうりゅう型」は落選 中国の圧力に日和る?

 【シンガポール=吉村英輝】オーストラリアのターンブル首相は26日、記者会見し、日本、ドイツ、フランスが受注を争っていた次期潜水艦の共同開発相手について、フランス企業に決定したと発表した。日本は、官民を挙げて、通常動力型潜水艦では世界最高レベルとされる「そうりゅう型」を売り込んだが、選ばれなかった。

ターンブル氏は、造船業が集積する南部アデレードで会見し「フランスからの提案が豪州の独特なニーズに最もふさわしかった」と選考理由を述べた。さらに、海軍装備品の中でも最も技術レベルが必要とされる潜水艦が「ここ豪州で、豪州の労働者により、豪州の鉄鋼で、豪州の技術により造られるだろう」とし、豪州国内建造を優先した姿勢を強調。7月に実施する総選挙に向けてアピールした。

(略)

「豪州で、豪州の労働者により、豪州の鉄鋼で、豪州の技術により」ということを重視すると、確かにフランス案がいいのかもしれません。

オーストラリアの次期潜水艦受注競争で、日本が受注する見込み?アメリカの希望通り!?

世界の海軍で潜水艦がますます重要になってきています。潜水艦こそが真に相手から隠れることができるからです。現代では、隠れることができなければ、正確なミサイルを打たれてやられてしまうのです。

アメリカは、通常動力型潜水艦を作れません。原子力潜水艦は、パワーがあって燃料補給の必要性がないというメリットはあるものの、事実上動力を止められないので、無音モードにすることができないという致命的な欠陥があります。

また、日本の潜水艦は深くまで潜行できるという点で他の潜水艦よりも圧倒的に優れています。他国が300m~500m程度なのに、900mくらいだと予測されています。敵よりも深くで行動できれば敵にやられなくなります。

日本は、潜水艦の他にも、対潜水艦能力、潜水艦人員の練度・ノウハウも世界一です。

オーストラリアの次期潜水艦受注競争

そんな中、オーストラリアのアボット首相(当時)が日本に次期潜水艦を作ってくれないかと頼み、日本側は「いいよ」と言い、決まったかのように思われたのですが、オーストラリア国内で、国内で製造できるようにすべしとなって、結局この経緯が原因でアボット首相からターンブル首相(息子の配偶者が中国人)に交代。

そして、日本もオーストラリアでの製造に合意し、現在、日本、フランス、ドイツでオーストラリアの次期潜水艦受注を争っている状態です。今年2016年の中頃に決定するようです。

※日本の潜水艦は、三菱重工と川崎重工が交代で作っています。

オーストラリア人はフランスを支持!?

昨年(2015年)はオーストラリア人やオーストラリアのマスコミの中でフランス支持が多い状況でした。なぜかというと…

ft-japan-sub

(下のFinancial Timesの記事より)


余談ですが、「KAWASAKIが作るならライムグリーン色の潜水艦だよね」というオーストラリア人の書き込みがありました(笑)。外国でKAWASAKIといえばバイクです。同じ会社が、バイク「Ninja」も、新幹線も、空をなぜか真上に飛べるC-1輸送機も、世界1~2位の能力の対潜哨戒機P-1も、上下逆さまでも飛べる機動力が世界一の偵察用OH-1「Ninja」ヘリコプターも、海の「Ninja」そうりゅう型潜水艦も作っています。


(C-1輸送機 Wikipediaより)


(OH-1「Ninja」ヘリコプター Wikipediaより)

ちなみに私は以前Kawasakiの「Super Sherpa」というオフ系バイクに乗っていました。「Super Sherpa」は生産中止になりましたが、そのオーストラリアの農家向けバージョンの「Stockman」(キャリアやハンドルガードなどを強化)はまだ現役です(どうやらオーストラリアだけの販売のようです)。


(オーストラリアの農家向けバイク Kawasaki Stockman 250)


オーストラリア人はこのような理由でフランスを支持

ft-france-sub[5]
(下のFinancial Timesの記事より)

  • 中国を刺激したくない。
  • 日本は南氷洋で捕鯨をしている。
    日本人には知らない人が多いのですが、オーストラリア人にとっては捕鯨問題は動物愛護の問題だけでなく、「領土問題」でもあるのです。オーストラリアは南極・南氷洋の一部を領土・領海であると主張しています。オーストラリアも加盟している南極条約によって、他国に対して直接的に主権行使をしたくてもできないだけなのです。また、神が牛を食用動物として創って、クジラは海の支配者(人間のような存在)として創ったという考えが成立してしまっているという点で「宗教観」の問題でもあります。
  • 日本は元々日本で建造と言っていてオーストラリア製造にはやる気がなさそう。フランスとドイツはWW2後、他国に兵器を売っている実績が豊富(逆に言えば、他国に武器を売る悪の商人として活躍)。
  • フランスとドイツはオーストラリアで専属ロビー員を雇っているのに日本は以前展示説明会にも参加しなかったこともあってやる気がなさそう
  • アメリカからは、アメリカ製システムの導入について、フランスでも問題ないと表明してくれている
  • 一般人の中で、フランスの方が日本よりも潜水艦を作る技術・運用する能力が上であると本気で思っている人も多い。

実際は元々日本以外の選択肢は考えにくい

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(下のJapan Timesの記事より―川崎重工のドックにいる日本のそうりゅう型潜水艦と思います 静音化・隠匿化のために特殊なゴム状物質で表面が覆われているという説があります)

  • オーストラリアの特性上、原子力を使わない通常動力型で、長距離長期間航行でき、アメリカ製の巡航ミサイル・アメリカ製の統合戦略システムを搭載することが要求される。ようするに、「通常動力型」、「長距離航行・ミサイル搭載のために大型」、「アメリカ製システムを導入できる」ことが必要となります。
  • ドイツは、海外でのライセンス生産の実績が豊富であるものの、ドイツ案は、今までの214級を2倍にしたものをオーストラリア向けに新規に設計するというもので実績なし(他国のための新技術開発に成功するかどうかもわからない)。しかも、韓国でライセンス生産された214級がほとんど稼働していない―原因は主に韓国側のようですがドイツ側のコントロールが悪かったとも判断されることでしょう)

    ft-german-sub
    (下のFinancial Timesの記事より)

  • フランス案は、バラクーダ級の原子力潜水艦に基づいて、動力だけ通常型にする案。実際に出力が高いディーゼルエンジン+AIPエンジンを用意して、それを実装できるかどうか、静音化がどの程度されるかもわからない。
  • 日本のそうりゅう型潜水艦なら、少し改造するだけで、航続距離を伸ばすことができ、すでに何隻も運用していて、稼働率も高い。静音性などの潜水艦としての性能が高いことは、オーストラリア軍人もアメリカから聞かされていると考えられる。
    (アメリカとしては同盟国のオーストラリアに高性能な潜水艦を保有してほしい)
  • 何しろ、日本が空母、潜水艦、戦艦などを使って海で戦闘をした実績・ノウハウは、フランスやドイツは到底及ばないレベル。ドイツはUボートの実績はあるが狭い領域なので小型潜水艦のみ。基本的にはフランスもドイツも戦争の脅威は陸軍の戦車など。ちなみに、フランスの海戦といえば、イギリス軍に負けている1805年のトラファルガーの海戦が有名で、海軍をそれほど重視しない国であるという言い方もできると思います。
  • アメリカ製システムの導入について、アメリカは以前に入札には中立でありフランスでも問題ないと表明してはいますが、実際はロシアにも兵器を売るようなフランスにアメリカ製システムの情報を出したくないと思われます。その点、日本の方が軍事的同盟が強く既にライセンス生産など広い範囲で認めているので、日本に技術を出すことには抵抗が低い。
  • 日本案は、日本の国家による受注。フランス・ドイツは政府のバックアップはあるものの企業による受注。後になってフランス政府が圧力をかけて性能低下させるなどする可能性がある。

日本が受注する見込み?

そこで、最近オーストラリアの新聞サイトなどを見てみたら、どうやらオーストラリア人も日本案以外はただのゴミであることがだんだんとわかってきた様子で、日本案を選ぶ可能性が高くなってきているようです。

http://theconversation.com/defence-white-paper-why-australia-will-opt-for-japanese-built-submarines-55224

題:why Australia will opt for Japanese-built submarines(なぜオーストラリアが日本型潜水艦を選ぶことになるのか)2016/2/25付け

http://www.ft.com/cms/s/0/d27f1502-cbf2-11e5-a8ef-ea66e967dd44.html

題:French bid to make Australia submarines fades on US security fears(フランスによるオーストラリアの潜水艦の受注の見込みはアメリカの安全保障上の理由で少なくなっている)2016/2/8付け

http://www.japantimes.co.jp/news/2016/03/01/national/australia-increasingly-likely-pick-japan-huge-submarine-order-experts-say/

題:Australia increasingly likely to pick Japan for huge submarine order, experts say(専門家によると、オーストラリアが大規模な潜水艦の発注先に日本を選ぶ可能性が高くなっている)2016/3/1付け

私の考えは、「無理せずに受注」

日本しか持っていない軍事機密の流出に懸念してオーストラリア現地製造での日本型潜水艦の製造に反対している人が日本に多くいます。たしかに、今回の話は、本来は、頼まれて「国内製造で作ってあげる」という立場だと思います。

しかし、私は今回の話は受注できたら受注していいと思います。

なにしろ、金額が大きいので経済的効果が大きく、オーストラリアの潜水艦運用能力が向上し(日本にとっていいこと)、オーストラリアと日本との仲が緊密化し、日本の重工業の大きな収入・実績になるからです。

もし、中国やロシアが、日本やアメリカに攻撃をしてきたら、それに対抗してくれる友好国の潜水艦はできれば頼もしい存在であってほしいものです。

また、(通常動力型)潜水艦の技術については日本の技術は世界一ですが、潜水艦の技術を友好国にまで流出させないことにこだわりすぎるのも、アメリカからたくさんの分野でライセンス生産などで技術供与を受けている立場と矛盾する面があります。

ただし、オーストラリア現地製造ですので、日本で作る場合と同じ品質のものができ同じ設計になるというような無理な主張をしてまでも、受注すべきではありません。元々オーストラリア軍は日本案以外は採用したくないでしょうし、アメリカは日本案に受注してほしいでしょう。

万一、オーストラリアの政治家の意向などが原因でフランスが落札したとしても、それはそれで、日本の潜水艦の技術が流出せずに済んだと考えて、どのような潜水艦ができるのか見守ればいいと思います。


アメリカが豪の次期潜水艦に日本の「そうりゅう型」を希望する理由 日本の面子まで配慮?(2016年1月26日)の記事が参考になります。

ISへのロシアの参戦で、米がやっていたことが白日のもとにさらされて、カナダ軍が撤退か!?

ロシアといえば、クリミア半島の併合で世界中から非難を受け、経済制裁をされ、原油・ルーブルを暴落させられています。


(参考画像:クリミア半島でのロシア義勇兵たち)

そこで、ロシアが考えたのは、ISへの空爆開始。

「ISへの空爆開始」なんて、今までアメリカの人工衛星からの情報を元に、連合国がたくさんやってきたでしょ。何をいまさら。。。



(それにしてもアメリカの人工衛星からの情報を元に正確な空爆を行っているのに、なんでISは弱体化しないのでしょう?という疑問は誰しも抱いていました)

ところが…


(参考画像:感謝するシリア人)

米露の「火薬庫」シリアで、両国が代理戦争に突入する可能性について

http://www.mag2.com/p/news/120200



なぜ米軍の6万回にも上る攻撃に耐えたISが、ロシア軍の半月ほどの攻撃に壊滅状態になったのか―。この疑問に明解に答えてくれるのが『田中宇の国際ニュース解説』。米国はむしろISを支援しているのだそうです。
深刻化するシリア情勢

ロシア軍機による「イスラム国」を中心としたイスラム原理主義勢力の空爆が大きな成果をあげている。10月13日の24時間だけでもイラク北部のイスラム原理主義勢力の支配地域に88回の爆撃を行い、「イスラム国」の軍事拠点86カ所を破壊した。すでに「イスラム国」は多くの軍事車両や地上兵器を失い、半ば壊滅状態にあると見られている。

そのため、「イスラム国」の戦闘員の多くは、ヨーロッパのほか、周辺諸国に逃避し、これらの国々が新たなテロの脅威にさらされる可能性も出てきた。3,000名の「イスラム国」の戦士がヨルダンへと避難したことは広く報道された。



アメリカの真の目的は「イスラム国」の壊滅にあるのではなく、アサド政権を崩壊させることであり、そのために「イスラム国」を支援しているのではないかという強い疑念を現した。


ロシアが空爆してみたら、わずか半月でISは壊滅状態…

さすがは、ロシア軍…



きっと、コサックダンスをする爆弾のようなとんでもない兵器を開発したのでしょう…(これは冗談)


(参考画像:感謝するシリア人)

上の記事では

「米国はむしろISを支援」



なぜか? そんなことは、以前からわかっていました。

「アメリカの真の目的は「イスラム国」の壊滅にあるのではなく、アサド政権を崩壊させること」

と書いてありますが、それだけではありません。

あの地域で混乱を起こし、イスラム・アラブの弱体化を狙っているのでしょう。

これが、9.11のリベンジなのです!



まぁ、9.11もあやしいわけですが。

カナダ次期首相、ISとの戦いから戦闘機引き上げ方針
http://www.bbc.com/japanese/34589808

カナダ総選挙で勝利したばかりのジャスティン・トルドー次期首相は20日、イラクとシリアで過激派勢力「イスラム国」(IS)に対して展開している空爆作戦からカナダの戦闘機を引き上げるとあらためて表明した。勝利確定から間もなくバラク・オバマ米大統領に連絡したと、オタワで報道陣に明らかにした。


プーチンのおかげで、アメリカとイスラエルがやっていたことが白日のもとにさらされて、カナダ軍がバカらしくなって撤退という推測ができますね。

関心をそらすために東シナ海で何かあるかも!?

オバマ大統領は事態を把握しているのかな?
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