オーストラリアの次期潜水艦の受注が決まった仏DCNSには贈賄疑惑があります+日本の受注失敗の原因

先日、オーストラリアの次期潜水艦の受注が、日本やドイツではなく、仏DCNSに決まりました(過去投稿1)。


(単なるイメージ動画なのですが、売りの「ポンプジェット推進」のアピールには有効だったようです)

ここのブログで「無理して受注する必要はない」と書いていた私ですが、このフランスの放送に出てくるフランス万歳的な女性の解説者にはちょっとムカツキました。

この動画に出てくるフランスにいる男性解説者は、「日本人には日本が選ばれなかったことを明快に説明できる。日本の潜水艦はぜんぜんうるさいからだ。」と言っています。 どうやら「ポンプジェット推進」のことを言いたいようです。


(なんか、むかついているので(笑))この件に関連して、オーストラリアにて、贈賄疑惑があることをご紹介します。

まず、マレーシアのScorpion級潜水艦の受注に関連して、DCNSが贈賄したという疑惑があります。

http://www.asiasentinel.com/politics/deep-and-dirty-malaysias-submarine-scandal/

2012/6/25のAsia Sentinelの記事

A two-decade campaign by the French state-owned defense giant DCN and its subsidiaries to sell submarines to the Malaysian ministry of defense has resulted in a long tangle of blackmail, bribery, influence peddling, misuse of corporate assets and concealment, among other allegations, according to documents made available to Asia Sentinel.

(フランス国家が所有する大規模な軍需企業DCNと関連会社によるマレーシアに潜水艦を売るマレーシアに潜水艦を売る40年間のキャンペーンによって…脅迫、贈賄、利益誘導、企業資産の乱用・隠匿などの様々なことが交錯した。)

次は今年の記事。

http://www.freemalaysiatoday.com/category/highlight/2016/01/29/scorpene-scandal-resurfaces-suaram-vindicated/

2016/1/29のFree Malaysia Todayの記事

After six long years of investigations, this first indictment of the arms maker shows that Suaram’s suspicion of commissions paid to Malaysian officials in the Scorpene deal is well founded.

(6年間の捜査の結果、(DCNSがマレーシア関係者に金を払ったということは)根拠があるということを示している。)

このマレーシアでの贈賄疑惑を問題としているオーストラリアのサイトKangaroo Court of Australiaがあります。

国防省次官(政治家)からDCNSオーストラリア法人のトップに引き抜かれて受注活動をしていたSean Costelloについても問題としています。

https://kangaroocourtofaustralia.com/2016/04/30/bribery-allegations-against-australias-50-billion-submarine-contract-winner/

DCNS is alleged to have bribed officials linked to Malaysian Prime Minister Najib Razak and the corruption also involves allegations of murder. This is on top of other previous allegations of bribery against DCNS.

(DCNSは、マレーシアのNajib Razak首相に贈賄したという嫌疑をかけられていて、この汚職には、殺人事件も関係している。この事件は、DCNSの他の贈賄疑惑の中でも最も重大なものだ。)

えっ!殺人事件も!!

上のページのコメント欄を見ると、この贈賄疑惑について、オーストラリアのメディアは、ぜんぜん報道していないそうです。

防衛装備品にからんだ贈賄事件は日本でもありますね。


ところで、原子力潜水艦であるBaracuda潜水艦の動力をディーゼルにして、スクリューなしの「ウォータージェット推進(ポンプジェット推進)」というステルス技術を供与するよというのが、オージーの心をつかんだようです。

(ロシア海軍のポンプジェット推進実験艦)

しかし、電力を惜しみなく使える原子力潜水艦ならまだしも、作れるのかわからないディーゼルエンジンにした上で、こんなエネルギー効率が悪い推進機構を使って、まともなスピードや燃費が出るのでしょうか?完成できたとしても近海専用の大型潜水艦になるのではないでしょうか?

オーストラリアのためだけに、フランスががんばってあきらめずに開発をするのでしょうか?

就航開始は、14年後の2030年からの予定だそうですが、果たして、どのくらい遅れるのでしょうか?

実際の就航開始時期まで、現行のコリンズ級潜水艦は持ちこたえられるのでしょうか?

日本の受注失敗の原因

私が思う原因を書きます。まぁ、無理して受注する必要はなかったのですが。

●説得しにくい「性能」についてアピールして日本製と同じものを作ることにこだわらず、(性能を落として)現地製造率を上げる提案をした方が良かった

(オーストラリアの鉄鋼を使うという約束をすればよかった)

●2015/12の南氷洋での調査捕鯨は避けるべきだった

(南氷洋での捕鯨は、オーストラリアにとっては領土問題でもあるのです!!)

●上記Sean Costelloのような現地の営業員を雇うべきだった。日本は三菱重工が最近になって現地法人を作ったり新聞に広告を出したりしていましたが、行動が遅すぎますね。

(ドイツも雇っていました)

●PR動画を作るべきだった。外国にはお金さえ出せば、裁判などのために動画やプレゼン資料を作ってくれる業者はたくさんあります。

(上や下のようなあやしい動画があります)
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